当社のヘビーデューティOTRビード抜き機は、大型OTRタイヤのリサイクルにおける中核的ソリューションであり、高張力スチールビードワイヤーを効率的に抽出します。大型タイヤの内側にある頑丈なスチールリングを除去するこの前処理は、下流設備を保護し、リサイクル素材の価値を最大化するために不可欠です。

OTRタイヤリサイクルの課題
鉱山、建設、農業用重機に使用されるオフロードタイヤは、極度の耐久性を備えて設計されています。そのビードワイヤーは、高強度鋼の太い束で構成され、標準的なトラックタイヤのものより格段に大きく頑丈です。これらのタイヤを丸ごと粉砕しようとすると、高価なタイヤシュレッダーの刃に壊滅的な損傷を与え、高額なダウンタイムや修理を引き起こす可能性があります。ここで、OTRタイヤからスチールワイヤーを除去するための専用機械が不可欠になります。


製品概要: 4メートルOTRビード抜き機
当社の4メートルOTRビード抜き機は、直径1800mmから4000mmまでのタイヤからビードワイヤーを引き抜くという膨大な課題に対応するために特別に設計されています。堅牢な構造と強力な油圧システムにより、最も厳しい環境でも信頼性の高い安定した性能を発揮します。
主な特徴と利点:
- 強力な油圧システム: 22+3kWの動力ユニットを搭載し、巨大な引張力を生み、予備切断せずに頑固なビードワイヤーすら容易に引き抜きます。
- 広範な処理範囲: 1800mmから4000mmまでの幅広いサイズのタイヤに対応可能で、様々な種類の大型車両タイヤを処理する施設にとって多用途なソリューションです。
- 高効率: 1サイクルあたり約2分の作業時間で、リサイクルライン全体の処理能力を大幅に向上させ、次工程に進むビード除去済みタイヤの安定した供給を保証します。
- 耐久性と頑丈な構造: 重量9500kgの当社OTRビード抜き機は、ビード抜きプロセスの強大な力に耐える厚鋼板で構成され、長寿命と高い投資収益率を保証します。
- 下流設備の保護: 最初にスチールビードワイヤーを除去することで、一次シュレッダーの摩耗を大幅に軽減し、その寿命を延ばし、全体的なメンテナンスコストを削減します。
OTRビード抜き機の動作原理
このビード抜き機は強力な油圧力を利用して、OTRタイヤのビードから厚いスチールワイヤーを強制的に引き抜きます。具体的な作業工程は以下の通りです:
- タイヤの設置: フォークリフトやクレーンなどの機器を使い、処理する巨大なOTRタイヤを機械前の作業位置に設置します。
- フック操作: オペレーターは機械本体の開口部から頑丈で特殊なフックを通し、タイヤの内側ビードワイヤーにしっかりと掛けます。
- 油圧引き操作: 油圧システムが作動し、大型シリンダーが稼働を開始して強大な引張力を発生させ、フックが引き戻されます。
- ワイヤー分離: この強力な引張力により、スチールビードリング全体がタイヤゴムから完全に引き抜かれ、スチールとゴムが完全に分離されます。
このプロセス全体は効率的かつ直接的で、タイヤの予備切断を必要とせず、大型タイヤ処理の重要な第一歩となります。


ビード抜き作業動画
OTRビード抜き機の技術仕様
仕様 | 詳細 |
モデル | 4メートルOTRビード抜き機 / スチールワイヤー引き抜き機 |
対応タイヤ直径 | 1800mm – 4000mm |
総電力 | 22 + 3 kW |
加工時間 | ビードワイヤー1本あたり約2分 |
機械寸法(長さ×幅×高さ) | 7.5m * 2.2m * 3.3m |
機械重量 | 9500 kg |
リサイクルOTRタイヤの価値を高める
このOTRビード抜き機をタイヤリサイクルプラントに導入することは賢い選択です。後工程を簡素化し、タイヤからスチールワイヤーとゴムを完全に分離できます。これにより、2つのクリーンな材料が得られます:
- 高品質スクラップスチール: 抽出されたビードワイヤーは価値あるリサイクル可能な金属です。
- クリーンなゴム: ビードを除去したタイヤは粉砕しやすくなり、TDF(廃タイヤ燃料)やゴムチップ、クラムラバーへの更なる加工に適したよりクリーンなゴム材料になります。

新しくOTRタイヤリサイクル施設を立ち上げる場合でも、既存の大型機械用タイヤ処理プロセスを改善したい場合でも、当社のOTRビード抜き機は信頼性が高く、強力で効率的な理想的ソリューションです。